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2018 年度 研究成果報告書

標的性酸素バブルと超音波を用いた転移リンパ節に対する新しい放射線治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17K20077
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 人間医工学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

小玉 哲也  東北大学, 医工学研究科, 教授 (40271986)

研究分担者 堀江 佐知子  東北大学, 医工学研究科, 特任助教 (90451640)
研究協力者 森 士朗  
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2019-03-31
キーワードリンパ節 / 転移リンパ節 / 放射線
研究成果の概要

本研究では転移リンパ節内で酸素バブルを超音波で破壊して酸素濃度を高め, 放射線治療の奏効率を改善することを目的にした. 実験遂行中において, リンパ節腫脹マウスMXH10/Mo/lprの転移リンパ節内での酸素分圧が血液中の酸素分圧と近似値を示す結果を得た. そこで, 研究内容を変更し, リンパ節のみに放射線照射が可能な放射線照射システムを開発した. 単一リンパ節に 8Gy以上の線量を照射することが可能になり, また, 放射線照射後,アブスコパル効果が確認された. 本成果は今後の放射線治療と腫瘍免疫をつなぐ新しい免疫放射線療法の可能性を提示するものである.

自由記述の分野

腫瘍医工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

リンパ節内の酸素分圧はこれまで測定されておらず, 本研究において, リンパ節内の酸素分圧が血液中の値と同程度であることがはじめて示された. また, 従来, 正常マウスのリンパ節の大きさは1-2mm程度であるために, マウスを使用した放射線治療実験は全身照射(致死線量8Gy)に限定されていた. 今回, リンパ節腫脹マウス MXH10/Mo/lprマウス(リンパ節の大きさ:直径10mm程度)を使用することで, 8Gy以上を単一リンパ節に照射することが可能になり, また放射線照射後,照射部位以外のリンパ節が縮小するアブスコパル効果が確認された. 本研究は今後の免疫放射線療法研究の展開に期待される.

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公開日: 2020-03-30  

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