光は基礎研究においては脳の活動の観察や神経細胞の制御,医療においては診断からがん治療まで非常に重要な役割を果たしています.しかしながら,光は生体の中で散乱するため,奥へと一方向へ進んでいけません.そのため,生体の深部に適用するためには,光ファイバーを物理的にさすようなことが行われており,生体組織を傷つけます.本研究では,我々は生体の内部へ通っていくことが可能な音波を用い,光の道を生体内に一時的に生み出す方法を提案・開発しました.本手法を用いることで,用いない場合よりおよそ1桁の透過光率の向上を確認しました.本研究は光のバイオ・医療応用の拡大に資するものです.
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