本研究では、この、近接場光誘起の磁場をMRIに活用したアクティブ制御超解像MRIの実現を目的として研究を行った。従来のMRIでは明瞭な画像を得るために造影剤が利用されるが、近接場光を利用することで非磁性材料も造影剤としての機能発現が可能となる。近接場光は、光照射時にのみ誘起される、つまり造影剤として機能が光照射時のみで発生するため、光照射のオン・オフで造影効果が制御可能となる。従来の不可逆的な操作であった造影の考え方を覆し、造影・非造影のMRIを交互に実施して継時的な変化を追跡する新たなMRI診断技術の実現が期待される。
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