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2018 年度 実績報告書

自閉スペクトラム症児への複数ロボットを用いた集団療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K20097
研究機関金沢大学

研究代表者

熊崎 博一  金沢大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任准教授 (70445336)

研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2019-03-31
キーワード自閉スペクトラム症 / ロボット
研究実績の概要

平成29年度の研究では、多くの自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: ASD)児が複数体の小型ロボットであるCommUとのコミュニケーションに集中できるように複数体のCommUの動きを調整したが、それを受けて平成30年度は、二体のCommUとコミュニケーションを行う群と、一体のCommUとコミュニケーションを行う群に分けて二体のCommUとコミュニケーションを行うインタラクションの質について評価した。ASD児を対象とした。各群は約15分のインタラクションを実施した。二体のCommU及び一体のCommUはそれぞれあらかじめプログラムされたスクリプトに添って、実験補助者が遠隔操作を行いながらコミュニケーションを行った。被験者にはあらかじめCommUが遠隔操作されていることをお伝えした。うなずき、瞬きはランダムなタイミングで対象物を見つめる設定とした。被験者がロボットとインタラクションしている中で、ロボットが対象物を見た際にASD児が対象物を見つめるまでの時間を評価し両群を比較した。また①対象物への注視時間の割合、②うなずきと首を振る回数、③笑いの回数、④発話量、間主観測度として⑤情動的なつながり感、⑥やりとりのスムーズさについても併せて評価した。二体のCommUとコミュニケーションを行った際のインタラクションの質については一体のCommUとコミュニケーションした際のインタラクションの質と大きな違いはなかった。ASD児が二体のCommUとも負担なくインタラクションできることが示唆された。また他のロボットを二体使用した際の負担についても検証した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Brief report: A novel system to evaluate autism spectrum disorders using two humanoid robots.2019

    • 著者名/発表者名
      Kumazaki H, Muramatsu T, Yoshikawa Y, Yoshimura Y, Ikeda T, Hasegawa C, Saito ND, Shimaya J, Ishiguro H, Mimura M, Kikuchi M.
    • 雑誌名

      Journal of Autism and Developmental Disorders.

      巻: 49(4) ページ: 1709-1716

    • DOI

      10.1007/s10803-018-3848-7.

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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