宇宙空間での生活が人類に与える影響を予測するには、地球上で個々の細胞について模擬微小重力環境下にてその挙動を観察するための技術の開発が不可欠である。このため本研究課題では、そのための要素技術の開発に取り組んだ。具体的には、細胞の生存に影響を与えないような微小な空間に閉じ込め、また模擬微小重力環境発生装置上で細胞の連続撮影を行うシステムの開発を行った。その結果、ガラス基板上に細胞の増殖可能なドーム状の空間を構築するための方法の開発に成功するとともに、さまざまな材料からそのドーム状空間を作製することに成功した。また、顕微鏡レンズを搭載した無線撮影システムの構築にも成功することができた。
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