研究課題/領域番号 |
17K20122
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 (2019) 国立研究開発法人国立がん研究センター (2017-2018) |
研究代表者 |
梅田 泉 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 特任研究員 (40160791)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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キーワード | セラノスティックス / がん / 核医学治療 / 核医学画像診断 / クリアランス / 放射性核種 |
研究成果の概要 |
核医学セラノスティックスの実現には標的組織に治療十分量の放射性核種(RI)の集積と正常組織集積の極力低減が重要であるが、その両立は難しい。本研究では迅速クリアランス能を持つRI-配位子錯体を見出し、これを標的指向性をもつリポソームに封入し、リポソームとして標的である腫瘍に集積させる一方で、肝臓などでリポソームが壊されることを利用して、放出後のRI-配位子錯体を迅速に排泄に導くという多段階制御システムを構築した。実際に核医学治療用核種であるCu-64/67を用いて、腫瘍への高集積と正常組織からの迅速クリアランスの両立を実現できた。新しい核医学セラノスティックスの実現に向け、大きな一歩と考える。
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自由記述の分野 |
核医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最終目的は浸潤や転移に至った進行がんをも治癒可能な革新的がん治療法の創出である。近年早期がんの治癒率は大きく向上したが、浸潤や転移を来した進行がんは未だ根治は難しい。放射性核種を含む化合物を患者に投与し、標的である腫瘍に集中して集積させ、放出放射線の強い殺細胞効果で直接癌細胞を死滅させる内用療法、さらに診断と治療を融合させた核医学セラノスティックスは次世代がん治療として期待されている。本研究の成果は核医学セラノスティックス実現を強力に推進するものであり、がん治療成績向上に大きく貢献しうる。
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