研究実績の概要 |
平成三十年五月一日から一年間,イギリスのケンブリッジ大学にあるコンピュータ・ラボラトリーに滞在してSimone Teufel教授の客員研究員として研究を行った. 具体的には語義曖昧性解消についての自身の論文(第一著者は学生)である,「鈴木類, 古宮嘉那子, 浅原正幸, 佐々木稔, 新納浩幸, 概念辞書の類義語と分散表現を利用した教師なし all-words WSD, 自然言語処理, Vol.26, No.2, (to appear), (2019.6).」を英語の語義曖昧性解消に対応するようにするということを主に行っていた. 同時に,ケンブリッジ大学の自然言語処理グループの輪講に参加して見聞を広めた.またSimone Teufel教授の学生さんを含めて語義曖昧性解消や,自動要約等についてミーティングを行って議論した.問題抽出については,日本語のコーパスの制定を終え,英語版のルーブリックの定義(現在更新中である)について,出来次第送ってもらうことになっている. また,ケンブリッジ大学の内部だけでなく,オックスフォード大学とケンブリッジ大学の共同の国際会議や,富士通欧州研究所,ケンブリッジにあるアップル社,ロンドンにあるグーグル社において,日本語を対象とした語義曖昧性解消や,領域適応など,これまでの研究について研究発表を行い,日本語を対象とした自然言語処理について発信し,質疑応答を通じて議論を深めた.
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