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2022 年度 実施状況報告書

語義曖昧性解消技術と領域適応手法を利用した情報抽出手法の研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 17KK0002
研究機関東京農工大学

研究代表者

古宮 嘉那子  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10592339)

研究期間 (年度) 2018 – 2023
キーワード「問題」 / 抽出 / 分散表現 / 語義曖昧性解消 / アノテーション
研究実績の概要

科学技術論文における「問題」の周辺文からの問題内容の抽出についての研究を、国内学会の論文として発表した。現在追加実験を行い、ベースラインを上回る結果が得られたため、加筆してジャーナル論文として発表予定である。
また、関連論文として、異なった区切りの異なった単語に関係して、ある複合語の単語の分散表現(word2vec)をそれぞれの構成語から合成する研究について、執筆したジャーナル論文が公開された。また、これも関連論文として、「簡易小型化 BERT による日本語構文解析」という構文解析の論文も公開された。
また、語義曖昧性解消の研究として、異なった古文と現代文という二つの基準の語義タグを使った研究を行い、分散表現(word2vec)を利用した手法でジャーナルを1報、現代文のBERTを利用したレキシカル・サンプルタスクの研究で国際会議を1報、さらに現代文のBERTを利用したコーパス中の全単語を対象とした語義曖昧性解消の研究で、研究会の論文を1報執筆し、発表を行った。研究会の論文はブラシュアップして国際会議に投稿予定である。さらに、日本語歴史コーパスの語義曖昧性解消の関連論文として、日本語歴史コーパスの古文から現代文への翻訳を事前学習モデルであるT5を用いて行った研究について国内学会で発表を行った。こちらについても、2023年度以降に国際会議に投稿予定である。
さらに、T5 による特定キャラクター風発話への変換とその言語モデルの構築についての関連論文を国内学会で発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

実験自体は終わっている。もともとコロナや大学を移籍した影響で遅れていた分が、完全には取り戻せずに現在に至っている状態である。あとは論文をジャーナル論文として投稿する予定である。

また、本プロジェクトは国際研究についてのものであり、イギリスの大学の研究者を日本に招くことも目的の一つとしていた。こちらに関しては、招へいの時期が、コロナの影響により、2020年の4月から2023年の4月に変更になった。2023年5月現在、すでに終えているが、2023年3月までには終えることができなかったので、科研費を延長すこととした。

今後の研究の推進方策

実験自体は終わっており、現在ジャーナル論文を執筆中である。あとは、今後の国際研究について、どのように関係を続けていくのか、今年度に議論する予定である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Composing Word Embeddings for Compound Words Using Linguistic Knowledge2023

    • 著者名/発表者名
      Komiya Kanako、Kono Shinji、Seito Takumi、Hirabayashi Teruo
    • 雑誌名

      ACM Transactions on Asian and Low-Resource Language Information Processing

      巻: 22 ページ: 1~22

    • DOI

      10.1145/3561299

  • [雑誌論文] Japanese Parsing Using Smaller BERT2022

    • 著者名/発表者名
      Shinji Kono、Komiya Kanako、Hiroyuki Shinnou
    • 雑誌名

      Journal of Natural Language Processing

      巻: 29 ページ: 854~874

    • DOI

      10.5715/jnlp.29.854

  • [雑誌論文] 分散表現を利用した日本語歴史コーパスにおける語義曖昧性解消の通時適応2022

    • 著者名/発表者名
      古宮 嘉那子、田邊 絢、新納 浩幸
    • 雑誌名

      国立国語研究所論集 = NINJAL Research Papers

      巻: 23 ページ: 59~73

    • DOI

      10.15084/00003566

  • [学会発表] Word Sense Disambiguation of Corpus of Historical Japanese Using Japanese BERT Trained with Contemporary Texts2022

    • 著者名/発表者名
      Kanako Komiya, Nagi Oki and Masayuki Asahara
    • 学会等名
      The 36th Pacific Asia Conference on Language, Information and Computation
    • 国際学会
  • [学会発表] T5を用いた古文から現代文への翻訳2022

    • 著者名/発表者名
      臼井久生, 古宮嘉那子
    • 学会等名
      言語処理学会第29回年次大会
  • [学会発表] 日本語歴史コーパスのAll-words WSD2022

    • 著者名/発表者名
      浅田宗磨, 古宮嘉那子
    • 学会等名
      言語処理学会第29回年次大会
  • [学会発表] T5 による特定キャラクター風発話への変換とその言語モデルの構築2022

    • 著者名/発表者名
      岸野望叶, 古宮嘉那子, 新納浩幸
    • 学会等名
      第253回自然言語処理研究発表会
  • [学会発表] 科学技術論文における「問題」の周辺文からの問題内容の抽出2022

    • 著者名/発表者名
      平林照雄, 古宮嘉那子,浅原正幸
    • 学会等名
      言語資源ワークショップ2022

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公開日: 2023-12-25  

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