研究課題/領域番号 |
17KK0003
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
原 正之 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (00596497)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2021
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キーワード | コグネティクス / ロボティクス / ハプティクス / 身体認知 / 身体錯覚 / 実体的意識性 |
研究成果の概要 |
本研究課題では,認知神経科学研究に対してブレークスルーを与えることを目的として,ヒトの身体認知(特に身体所有感)を実験的に操作するための基盤技術の開発を行った.具体的には,ロボットによる刺激提示とハプティックデバイスによる触力覚フィードバックにより,能動的な自己触刺激中に視聴覚に加えて触力覚や固有感覚,運動感覚などを含めた感覚運動刺激の制御を可能にする実験システムを開発するとともに,身体錯覚や実体的意識性の研究などに応用した研究成果でいくつかの国際共著論文を公表した.さらには,本研究課題を発展させた新規プロジェクトの立案や予備実験の実施なども行い,国際共同研究体制の強化も行った.
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自由記述の分野 |
コグネティクス
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では,ロボティクス・ハプティクス技術に立脚してヒトの身体認知を実験的に操作するための基盤技術の開発を行い,身体錯覚を実験的かつシステマティックに引き起こせることや実体的意識性や思考吹入の研究にも活用できることなどを明らかにした.これらの国際共同研究の成果は,Science Translational Medicineなどのインパクトの高い国際学術雑誌で公表しており,学術的に高い評価を得ることができたと言える.また,得られた研究成果を基礎として在外研究中に新規プロジェクトについての議論なども行い,本研究課題を通してスイスの認知神経科学者との国際共同研究基盤を強化することができた.
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