事業の目的は、沿岸湿地再生と気候変動による海面上昇や洪水減災の複合目的を持つ生態系インフラストラクチャー事業で世界をリードする英国において実施されている内陸への防潮堤移動建設の事業者及び住民間のリスク受容と合意形成の過程を解明することである。沿岸環境開発・再生に関する住民の意思決定参画過程の鍵となる要素を、質問票調査とケーススタディーの文献調査で明らかにすることを試みた。2023年度は、引き続き、ケンブリッジ大学にて毎週行われている研究チーム会議、及びセミナーに、対面及びオンラインにて毎週参加した。研究期間全体としては、イギリスの干潟再生に関する動向を注視し、成果としてイギリスの研究協力者とともに、出版活動を行った。また、日本の議論とも結びつけ、日本の干潟再生事業に関しての出版活動を行った。
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