本国際共同研究を通じて高度化してきた極域気候モデルNHM-SMAPを用いて、グリーンランド氷床上降水の国際モデル相互比較に参加・貢献した。本国際モデル相互比較を主催したのは、共同研究者であるJason E. Box教授である。参画した領域気候モデル全3つの精度は、ほぼ同等であった。しかし、欧州では、Copernicusプロジェクト主導の元で水平解像度2.5 kmの北極域再解析プロダクトCARRAが開発されており、その再解析プロダクトの精度の良さが際立つ結果となっていた。それ以外にも、世界気候計画WCRPによってサポートされているPolar CORDEX (Coordinated Regional Downscaling Experiment - Arctic and Antarctic Domains)プロジェクトが主導している北極域モデル国際相互比較プロジェクト2件に参画して、計算結果を提出した。更に、夏には、NHM-SMAPの国際共同検証のために必要な気象・雪氷現地観測データを北西グリーンランド氷床上で取得した。
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