研究課題/領域番号 |
17KK0023
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
鈴木 真太郎 岡山大学, 社会文化科学研究科, 講師 (80767757)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2021
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キーワード | メソアメリカ / 古代マヤ / 骨考古学 / Archaeothanatology / Human Taphonomy |
研究実績の概要 |
2020年度は当初の研究計画を1年延長した期間である。特に新たな海外への渡航は行わず、それまでの研究成果、特に2018年に開催した国際学会の内容を踏まえ、本研究の集大成となるスペイン語学術書の出版を目指し作業を行なった。しかし、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、主要な海外共同研究者のいるメキシコ、フランスで次々とロックダウンが行われ、共同研究者が自らの研究室にすら出入りすることができないという事態が続いた。また分担執筆者が数多くいる米国やスペインでも深刻な感染爆発が起こり、同様の問題が発生した。そのため当初の予定通りに学術書の完成と出版を行うことはできなかった。一方で、全18章と前文、合わせて約450ページの全テキストはすでに査読(研究代表者と海外共同研究者、その他本研究プロジェクト外の専門研究者1名で実施)、編集、校正、レイアウトデザインが完了しており、公式な製本出版元として、フランスに基盤を持ちメソアメリカ地域に特化した研究・出版機関であるCEMCAと出版契約を進めている。契約が完了し次第、2021年度前半には国際的に権威ある学術書として出版される予定である。その他、研究成果を踏まえて英語でのジャーナル論文やブックチャプター、日本語での全国学会誌論文や一般向けの書籍をそれぞれ発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
主要な海外共同研究者がいるメキシコ、フランス、スペイン、米国等で新型コロウィルスの深刻な感染爆発がおこり、各国で行われたロックダウン等の施策によって海外共同研究者の研究活動が大幅に制限されたため。
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今後の研究の推進方策 |
すでにCEMCAと研究代表者が所属する岡山大学文明動態学研究所(2021年4月1日以降)との間で、出版に関する契約の準備を進めている。国内では書籍の無償配布のみを行う予定だが、国外ではCEMCAを中心に欧州諸国、メキシコ、中央アメリカ諸国で順次販売展開が行われる予定である。この本研究の集大成となる学術書の出版をもって、本国際共同研究は完結する。
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