研究課題
2020年度は引き続き海外の研究機関に滞在を継続し、8月末に帰国予定であった。しかしながら、COVID-19のパンデミックに見舞われ、滞在先のニューヨーク市から4月中旬に帰国を余儀なくされた。帰国後、オンラインによる研究活動を継続し、受け入れ研究者とのやりとりも行うことができた。また、帰国後、想定したものとは異なる研究環境となったため、2020年8月末に客員研究員の期限が切れる予定であったが、これを1年間延長し、コロンビア大学ティーチャーズカレッジの研究資源を活用できるようにした。今年度の研究実績の概要は以下の3点である。1.海外共同研究者のジェフリー・ヘニグ教授の著作物“The End of Exceptionalism in American Education: The Changing Politics of School Reform”の翻訳書を監訳者として刊行した。これにより、アメリカの教育と政治の文脈を代表者による理解が深まり、共同研究を遂行する上で大きく寄与した。同時に、アメリカの事例に対応する日本の教育政治についての共通理解を図った。2.海外共同研究者と共同して、日本の教育委員会制度改革についての学術論文の英語草稿を執筆した。特に、アメリカの学術界に受け入れられる課題設定の仕方、日本の事例の位置づけ方について、今回の共同研究を通じて洗練させることができた。次年度に英文学術雑誌に共著論文として投稿する予定である。3.日本の教育と政治との関係について、新書を刊行した。すでに毎日新聞での書評が掲載されており、研究成果を一般向けにアウトリーチすることに成功した。
3: やや遅れている
(1)「研究実績の概要」に記したとおり、COVID-19のパンデミックの影響を大きく被った。2020年3月上旬まではおおむね順調に研究を進展させることができていたが、その後4月の帰国準備や帰国後の生活のセットアップに大変多くの労力を割かざるを得なかった。(2)想定していた研究期間内に研究が完了できない見込みとなったため、研究期間の延長を行った。このことにより、当初想定していた研究目的の達成に向けて研究を行いつつある。(3)帰国後も海外共同研究者とのやりとりは継続できており、英語による共著論文の執筆に向けて研究を進めているところである。(4)すでに監訳書1冊、新書1冊(単著)を日本語で刊行している。
(1)滞在していた研究機関に客員研究員として2021年8月末まで在籍する。当該機関の研究資源を十分活用し、研究を推進する。(2)海外共同研究者との共同研究を継続し、英語による共著論文の投稿に向けて研究を推進する。
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Sleep Medicine
巻: 75 ページ: 62-72
10.1016/j.sleep.2019.09.017
https://researchmap.jp/read0124718/
https://www2.sed.tohoku.ac.jp/cgi-bin/psced_wiki/wiki.cgi?page=%C0%C4%CC%DA%B1%C9%B0%EC%A5%BC%A5%DF