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2021 年度 研究成果報告書

雇用仲介業の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17KK0044
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 財政・公共経済
研究機関一橋大学

研究代表者

神林 龍  一橋大学, 経済研究所, 教授 (40326004)

研究期間 (年度) 2018 – 2021
キーワード経済政策 / 労働経済学 / マッチング / 雇用仲介 / 職業紹介 / 賃金格差
研究成果の概要

経済開発協力機構雇用局に滞在し共同研究を実施することにより、就職市場を中心とした日本の労働市場の現状についての認識を国際的研究者コミュニティと共有できた。日本の労働市場における格差の拡大は、見かけ上徐々に進んでおりその主要因は非正社員や高齢者の割合の増加で説明されることが知られていたが、最近の研究代表者らの共同研究で、その根底で企業間格差の拡大が進行していることがわかってきた。本共同研究によって公共職業紹介制度の役割とともにこの統計的情報を共有し国際比較を実施したところ、その傾向が欧米先進各国共通の現象で、日本の現状は大陸欧州諸国よりも北米諸国に近いと評価できる可能性が指摘された。

自由記述の分野

労働経済学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、日本における企業間賃金格差の進行や公共/私的職業紹介事業の役割やシステムが欧米諸国と共通の枠組みにあることを示すという学術的意義がある。国際比較をする際には比較可能なようにデータを調整する必要があるが、本研究では日本の既存研究にある程度合わせた形で各国データが集計され、より厳密な形で国際比較が実行できた。また、各国の職業紹介の役割やシステムは非常に似ている一方で、データ利用は進んでおらず業務分析も滞っていることがわかった。これらの学術的意義は、労働政策を設計するうえで日本国内の事情のみに依存せず、積極的に外国の経験を取り入れられる可能性を示したという意味で社会的にも意義がある。

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公開日: 2023-01-30  

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