研究課題/領域番号 |
17KK0045
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
大林 一広 一橋大学, 大学院法学研究科, 准教授 (30598149)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2020
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キーワード | 内戦 / 議会 / 暴力 / 紛争 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、紛争の動態に対する議会の影響を分析することである。特に、議会・議員の行動が国家の対反乱政策や国内紛争にどのような影響を与えるのか、分析を行う。議会が紛争に与える効果は、政治制度などの国内要因と援助などの国際的な要因の双方に依存すると考えられる。このため、複数の事例について、国内・国際双方の要因の影響を勘案しつつ、分析する。その際、質的分析と計量分析を組み合わせる。 H31/R1年度の前半は、英国オックスフォード大学に滞在し、前年度に引き続き先行研究のサーベイと仮説構築、データ収集を進めた。同大学の複数の紛争研究者や地域研究者と意見交換をしながら、議会の内戦への影響についての仮説を修正すると共に、分析対象する事例の特定を進めた。 R1年度の後半は、当初の予定通り一橋大学に戻った。そして、仮説の修正などを更に進めるとともに、計量データの収集や分析を開始した。その際、ジョナサン・ルイス教授などの協力を得つつ、分析を進めた。また、オスロ大学のスコット・ゲイツ教授を招聘し、理論や分析手法について意見交換を行った。ひとつの事例について、議会での発言が、内戦地域やその他の地域での暴力レベルにどのような影響を与えたかや、暴力のサブタイプに与えた影響について、分析を開始した。現時点では、分析結果は暫定的なものであり、今後、さらなる検証を行う必要がある。同時に、他の事例についても紛争や議会についてのデータの収集を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究計画では、H31/R1年度前半は英国オックスフォード大学に滞在し、先行研究のサーベイと仮説構築、データ収集を進める予定であった。その上で同年度後半は、一橋大学に戻り、データの収集や分析を行う予定であった。H30年度の遅れが響き、やや研究の進捗が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
R2年度前半は、引き続き一橋大学にてデータの収集と分析を進める。それを踏まえ、R2年度夏にはノルウェーのオスロ大学に滞在し、共同研究者と共に分析の修正や論文執筆と投稿を行う。秋には再度一橋大学に戻り、他の事例についてもデータの収集と分析を進める。R2年度の終わりには、米国ジョージ・ワシントン大学に滞在し、共同研究者とデータの分析と論文の執筆を行う。
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