研究課題/領域番号 |
17KK0045
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
大林 一広 一橋大学, 大学院法学研究科, 准教授 (30598149)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2021
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キーワード | 内戦 / 議会 / 暴力 / 紛争 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、紛争の動態に対する議会の影響を分析することである。特に、議会・議員の行動が国家の対反乱政策や国内紛争にどのような影響を与えるのか、分析を行う。議会が紛争に与える効果は、政治制度などの国内要因と援助などの国際的な要因の双方に依存すると考えられる。このため、複数の事例について、国内・国際双方の要因の影響を勘案しつつ、分析する。その際、質的分析と計量分析を組み合わせる。 R2年度は、一橋大学にてデータの収集と分析を進めた後、ノルウェーのオスロ大学と米国ジョージ・ワシントン大学に滞在し、共同研究者と分析の修正や論文執筆、投稿を行う予定であった。しかし、新型コロナウィルスの影響により、ノルウェーと米国を訪問することは困難であった。 このため、計量データの収集や分析、理論の構築を進めた。その際、ジョナサン・ルイス教授(一橋大学社会学研究科)やリサーチ・アシスタントの協力を得つつ、分析を進めた。その結果、国家が複数の反乱軍と内戦を戦っている状況において、ひとつの反乱軍との間で和平合意に関わる議会の動きが、他の反乱軍との間の暴力の激化に繋がる傾向が見られた。左記を踏まえ、そのような効果が生じる原因や条件について理論化を進めた。また、計量分析の結果は暫定的なため、追加的な制御変数についてのデータの収集などを行い、分析結果の更なる検証を進めた。その際、限定的ではあるものの、オンラインにて海外の共同研究者と理論や分析手法について意見交換を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究計画では、H31/R1年度前半は英国オックスフォード大学に滞在し、先行研究のサーベイと仮説構築、データ収集を進める予定であった。その上で同年度後半は、一橋大学に戻り、データの収集や分析を行う予定であった。H30年度の遅れが響き、やや研究の進捗が遅れていたが、RAの活用などにより、遅れを取り戻しつつあった。しかし、R2年度は新型コロナの影響により、ノルウェーのオスロ大学、米国のジョージ・ワシントン大学での研究滞在ができなかった。このため、新たに研究に遅れが生じ、研究期間の延長申請を行い、承認された。
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今後の研究の推進方策 |
R3年度前半は、引き続き一橋大学にてデータの収集と分析を進める。それを踏まえ、R3年度夏にはノルウェーのオスロ大学に滞在し、共同研究者と共に分析の修正や論文執筆と投稿を行う。秋には再度一橋大学に戻り、他の事例についてもデータの収集と分析を進める。R3年度の終わりには、米国ジョージ・ワシントン大学に滞在し、共同研究者とデータの分析と論文の執筆を行う。
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