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2021 年度 実施状況報告書

国家の対反乱政策とその制約

研究課題

研究課題/領域番号 17KK0045
研究機関一橋大学

研究代表者

大林 一広  一橋大学, 大学院法学研究科, 教授 (30598149)

研究期間 (年度) 2018 – 2022
キーワード内戦 / 議会 / 暴力 / 紛争
研究実績の概要

本研究の目的は、紛争の動態に対する議会の影響を分析することである。特に、議会・議員の行動が国家の対反乱政策や国内紛争にどのような影響を与えるのか、分析を行う。議会が紛争に与える効果は、政治制度などの国内要因と援助などの国際的な要因の双方に依存すると考えられる。このため、複数の事例について、国内・国際双方の要因の影響を勘案しつつ、分析する。その際、質的分析と計量分析を組み合わせる。
R3年度は、一橋大学にてデータの収集と分析を進めた後、ノルウェーのオスロ大学と米国ジョージ・ワシントン大学に滞在し、共同研究者と分析の修正や論文執筆、投稿を行う予定であった。しかし、新型コロナウィルスの影響により、ノルウェーと米国を訪問することは困難であった。このため、理論の構築や計量分析を進めた。その際、リサーチ・アシスタントの協力を得つつ、分析を進めた。また、限定的ではあるものの、海外の共同研究者と理論や分析手法について意見交換を行った。
国家が複数の反乱軍と内戦を戦っている状況において、ひとつの反乱軍との間で和平合意に関わる議論が議会で行われると、他の反乱軍との間の暴力が激化する傾向が見られた。このため、そのような効果が生じる原因や条件について理論化を進めると共に、計量分析を通じて分析結果の更なる検証を進めた。国内のワークショップにおいて研究成果の一部を報告し、フィードバックを得た。その上で、理論や計量分析の改善を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

R2-3年度は新型コロナの影響により、ノルウェーのオスロ大学、米国のジョージ・ワシントン大学での研究滞在ができなかった。このため、追加で研究に遅れが生じ、研究期間の延長申請を行い、承認された。

今後の研究の推進方策

R4年度前半は、引き続き一橋大学にてデータの収集と分析を進める。それを踏まえ、後半にはノルウェーのオスロ大学、米国ジョージ・ワシントン大学に滞在し、共同研究者とデータの分析や論文の執筆を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Legislative Debates and Battles in Civil War: The Case of the Philippines.2021

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Obayashi
    • 学会等名
      国際関係論研究ワークショップ

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公開日: 2022-12-28  

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