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2021 年度 実績報告書

高齢期の意思決定バイアスの国際比較:多様な価値観に応じた自律支援を目指して

研究課題

研究課題/領域番号 17KK0049
研究機関神戸大学

研究代表者

増本 康平  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20402985)

研究期間 (年度) 2018 – 2021
キーワード意思決定 / 高齢者 / 文化差
研究実績の概要

超高齢社会において,自分らしい人生の締めくくりは重要な課題である。そこで近年注目されているのがACP(Advance Care Planning)という概念である。これは,もしもの時に備え,将来の医療及びケアについて,患者・家族と医療従事者があらかじめ話し合う自発的プロセスのことを指す。本年度は,日本の文化的背景における価値の認識と心理的well-beingの関係性の特徴を示し,今後のACPの在り方に対する提言を行うことを目指して,以下の2点を検討することを目的とした。文化的背景の異なった対象者を比較することで,第一に,価値に対する認識と,価値にコミットメントした行動の反映の度合の文化差の実態を明らかにする。これまでの研究は,個人が自らの価値を認識するという行為そのものが,心理的変数や行動に影響することが示されている。また,人生の価値を明確にすることは,抑うつや不安,強迫性障害のみならず,がん,肥満や体重管理,職場ストレス,燃え尽きなど,広範囲の対象に良好な効果をもたらす。第二に,価値の認識が,価値にコミットメントした行動を取ることにつながり,心理的包摂well-beingを高める媒介モデルの文化差を年代に着目して検討した。
20歳から79歳までの日本人1616名,欧州系アメリカ人2444名,アジア系アメリカ人1050名を分析対象とした。
価値の認識において,欧州系アメリカ人は年代による有意差はないが,アジア系において20代<30-70代,日本人において50代<その他の年代という結果となった。人生受容については,欧州系・アジア系アメリカ人は,年代があがると共に高まる傾向があるのに対して,日本人では,年代による有意な違いがみられなかった。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2022 2021 2018

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 2件)

  • [国際共同研究] Stanford University(米国)2018

    • 年月日
      2018-06-15 – 2019-03-31
    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      Stanford University
    • 主な海外共同研究者名
      Laura Carstensen
    • 部局
      Center on Longevity
    • 職名
      Professor
  • [雑誌論文] 老いへの適応2022

    • 著者名/発表者名
      増本康平
    • 雑誌名

      日本発達心理学会ニューズレター

      巻: 95 ページ: 1-2

  • [雑誌論文] 高齢社員の心理学第6回 高齢でも働くために必要なこと2021

    • 著者名/発表者名
      増本康平
    • 雑誌名

      エルダー

      巻: 43(5) ページ: 48-49

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 高齢社員の心理学第5回 高齢者の意思決定の特徴2021

    • 著者名/発表者名
      増本康平
    • 雑誌名

      エルダー

      巻: 43(4) ページ: 40-41

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 老いへの偏見に縛られていませんか?物忘れが増えても幸福感は下がらない2021

    • 著者名/発表者名
      増本康平
    • 雑誌名

      婦人公論

      巻: 106 ページ: 20-23

  • [学会発表] 人生100年時代のwell-being2022

    • 著者名/発表者名
      増本康平
    • 学会等名
      神戸大学Well-being研究会キックオフシンポジウム
    • 招待講演
  • [学会発表] ワーキングシニアの行動特性:エイジズム・感情・意思決定2022

    • 著者名/発表者名
      増本康平
    • 学会等名
      応用脳科学コンソーシアム「ワーキングシニアを支えるコミュニケーションシステム」
    • 招待講演
  • [学会発表] Changes in subjective mortality expectations and saving during COVID-19 pandemic: Empirical analysis using questionnaire data in Japan2021

    • 著者名/発表者名
      Tomoko Kinugasa, Kouhei Masumoto, Koji Yasuda, Kazufumi Yugami, Shigeyuki Hamori
    • 学会等名
      International Population Conference 2021
  • [学会発表] Memory for Actions and Reality Monitoring in Adults with Autism Spectrum Disorder2021

    • 著者名/発表者名
      Kenta Yamamoto, Kouhei Masumoto
    • 学会等名
      Memory for Actions and Reality Monitoring in Adults with Autism Spectrum Disorder
  • [学会発表] 老年期の“人生の価値”に関する認識と後悔の関連2021

    • 著者名/発表者名
      塩﨑麻里子・米澤京伽・藤岡里歩・増本康平
    • 学会等名
      日本老年社会科学会第63回大会

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公開日: 2022-12-28  

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