研究課題/領域番号 |
17KK0050
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉田 成章 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (70514313)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2021
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キーワード | 授業研究 / 教師教育 / コンピテンシー / ドイツ / Lesson Study |
研究実績の概要 |
コンピテンシー志向の授業づくりと教師教育に関わって、大きく次の三つに取り組んだ。 第一に、授業研究に基づく教師教育(Lesson Study-based Teacher Education)の著書刊行である。同書は2021年5月にRoutledgeより刊行されるが、その中に「ドイツの授業研究」という章を共同研究者であるMaria Hallitzky教授(ライプツィヒ大学)らに執筆をしていただき、世界的に展開されるLesson Studyの動向への日本型授業研究と教師教育の蓄積を重ねた研究ネットワーク構築と研究成果の公開に取り組んだ。 第二に、2019年2月~11月までの本科研によるライプツィヒ大学での在外研究の成果として、Unterrichtsforschung und Unterrichtspraxis im Gespraech(授業研究と授業実践)をドイツのKlinghardt社より刊行する出版準備を行った。Hallitzky教授らとの共同研究体制を維持しながら、ドイツの教育学研究の文脈において本共同研究の成果を発信するための共同研究の推進に従事した。 第三に、ライプツィヒ大学との共同研究をオンラインにて維持・発展させながら、さらなる学術研究の発展に取り組んだ。具体的には、定期的にオンラインでの研究室間の研究交流を継続させながら、ドイツ教育学会での発表および日本学術振興会の研究助成の獲得に従事した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究成果の公開を行うという面では、当初予定していたよりも著書刊行などについては重点的に研究を発展させることができた。ただし、COVID-19による海外渡航の制限により、あらたな授業実践のデータ蓄積や学校教員との研究・実践交流については着手することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究成果の公開は順調に推移している。今後は、当初予定であった学校教員との協働や研究室間での共同研究体制の維持・強化に取り組むため、オンライン研究交流体制を充実させ、本研究課題のさらなる発展を期す。
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