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2023 年度 研究成果報告書

領土海洋問題における裁判による紛争処理の機能と限界

研究課題

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研究課題/領域番号 17KK0054
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 国際法学
研究機関立教大学

研究代表者

許 淑娟  立教大学, 法学部, 教授 (90533703)

研究期間 (年度) 2018 – 2023
キーワード領域法 / 海洋法 / 国際紛争解決 / 国際裁判
研究成果の概要

本研究は領土海洋問題における裁判による紛争処理の機能と限界を探ることを目的にする。国際法に基づく個別紛争の解決をめざす裁判の機能の分析は文脈依存的となり、傾向を示唆するにとどまった。植民地主義を出自とする領域法分野においては、広義の住民問題が紛争解決における限界として浮上することが多い。海洋法分野においては、境界画定のようなゼロサムゲームにならない国際公益あるいは一般利益がかかわる点(たとえば国家管轄権外海域の扱い)や私人に委ねられた事業形態などは、国家対国家による紛争処理プロセスで扱われることは少ない。これらの限界を念頭に、領土海洋問題に関する裁判例への参照が行われなければならない。

自由記述の分野

国際法

研究成果の学術的意義や社会的意義

領土海洋問題において国際裁判による解決を求める意見は多い一方で、裁判所による解決には限界があると漠然と論じる者も多い。領土海洋問題は、ナショナリズムや、経済的インパクトの大きさも相まって、先鋭化する例が散見されることに鑑みれば、裁判所による解決の機能と限界を数多くの具体的な事例の検討によって可視化したことの社会的意義は大きい。学術的においても、強制管轄権や強制執行という制度のない国際社会において、国際裁判によって判決が下される法過程を克明に分析したことの意義は否定できない。

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公開日: 2025-01-30  

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