研究実績の概要 |
本年度は課題1を遂行した。 [課題1] 単独観察法を用いた間接互恵性の適応的なモラル・コードの体系的理解 課題1では単独観察法によって、完全観察を仮定しない間接互恵性において適応的なモラル・コードの体系的理解を試みる。具体的には、(1-1) 行動エラーや評価エラーを想定したパラメータ空間を設定したモデル化を行い、(1-2) 主要5規範(Image-scoring, Simple-standing, Stern-judging, Shunning, Staying)を含む系について、進化的安定性や収束安定性などを解析することで適応的なモラル・コードについて体系的に理解する。またこれらの成果を論文として発表することを予定し、これらを予定通り遂行できた。 具体的には、「岡田勇, 社会的ジレンマに適応的な規範の計算社会科学:理論・実験・シミュレーションの統合, 社会情報学 8(2), pp.19-33. 2019(12)」や「Okada I, Yamamoto H, Uchida S. Hybrid assessment scheme based on the stern-judging rule for maintaining cooperation under indirect reciprocity. Games 11(1), 13. 2020(2) 」といったなどの査読付き論文への掲載を行った。
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