研究実績の概要 |
今年度はCOVID19のため予定していた海外調査の実行が出来なかったため、今までの調査内容を整理・分析の上、学会報告、論文執筆などの作業を主に進めた。オンラインで開催されたAoM (Academy of Management)で“Language strategy from the ground up: How overseas subsidiaries select, develop, and compose language resources"というタイトルで研究報告を行い、多くの研究者より有意義なコメントがもらえた。また、2020年度に出版まで至った論文はないが、改めてデータ整理・分析作業を深めたことで、今後国内外にパブリッシュ予定の論文が少なくとも2本出来つつある。 一つ目は、2019年度から現在に至るまで国際経営分野の海外トップジャーナルであるJIBS(Journal of International Business Studies)向けにデベロップしている英文論文である。約10年間収集してきた90社の海外子会社のデータを用いた本論文は、2021年5月に投稿予定である。二つ目は、2020年度後半に執筆作業を進めた日本語論文で、すでに「一橋ビジネスレビュー」の2021年度夏号に掲載が確定している。 予定通りの海外調査はできなかったものの、データと向き合って分析・論文執筆に費やせる時間が豊かに確保できたため、多くの研究作業ができた1年間であったと考える。
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