研究課題/領域番号 |
17KK0069
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西谷 真規子 神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (30302657)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2020
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キーワード | オーケストレーション / グローバル・ガバナンス / 腐敗防止 / 司法の廉潔性 / ガバナンス・モード |
研究実績の概要 |
昨年に引き続き、国連薬物犯罪事務所(UNODC)によるオーケストレーションの分析を行うと同時に、トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)のオケとの比較や、争点領域の複合化におけるオーケストレーターの役割、それらを含めた腐敗防止グローバル・ガバナンスの特徴と課題について、「腐敗防止--多中心化と大衆化--」という論考にまとめた。 また、共同研究者とのディスカッションを踏まえ、オーケストレーションを間接ガバナンスの文脈で位置づけ、多様なガバナンス・モードによってグローバル・ガバナンスの特徴を論じた「ガバナンス・モード--グローバル・ガバナンスの変容――」という論考を著した。これらは、『グローバル・ガバナンス論の新展開』(西谷真規子・山田高敬編)という共編著に収録され、2020年夏にミネルヴァ書房より出版される見込みである。 さらに、「司法の廉潔性」に関するオーケストレーションを事例に「自省的オーケストレーション」という概念を理論化した研究報告を、2月下旬の研究会で行い、さらに、3月の国際学会(International Studies Association (ISA)年次大会)報告に向けてペーパー("Reflexive orchestration in global governance for judicial integrity")を執筆した(2020年3月28日に報告予定だったが、感染症のため中止となったため、報告できなかった)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
感染症のため、3月中旬に予定していた共同研究者との研究会と、下旬に予定されていたInternational Studies Association (ISA)年次大会が中止になり、報告や討論が出来なくなった。また、3月末に出版予定だった編著も、出版がずれ込んでいる。さらに、予定していた他の学会・研究会やインタビューも、少数の例外を除いて軒並み中止となった。
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今後の研究の推進方策 |
中止された会議のうち、オンライン化されたり延期されたものに参加し、共同研究者とも当面はオンラインで意見交換する。インタビューも、可能なものはオンラインで行いつつ、面談が可能になり次第、フォローアップのインタビューを行う予定である。
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