本年度は、昨年度実施した筋サンプルを用いて分析を行った。サンプルは筋サテライト細胞特異的Jmjd3欠損マウスとwild typeを対象とし、筋損傷を誘発した前脛骨筋とした。筋損傷7日後、21日後のタイムポイントで分析した結果、筋線維横断面積は筋損傷7日後において両群ともに損傷によって有意に低下した。しかしながら筋損傷21日後では、サテライト細胞特異的Jmjd3欠損マウスのみにおいて低下していた。さらに、pax7陽性細胞数は、筋損傷7日後においてwild typeのみで増加した一方、サテライト細胞特異的Jmjd3欠損マウスは変化しなかった。この結果は、筋損傷21日後でも同様であった。今後はmRNA解析を進める。
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