研究課題
今年度は3回に渡って、アメリカ国立大気研究センター(NCAR)で国際共同研究を行なった。研究業績は以下3方面からまとめた。1 モデル実験について。エルニーニョにおけるオゾン変化における潮汐と超高層大気ダイナミックへの影響を調べるために、NCARが開発された全大気モデルWACCM-Xの用いて、化学moduleをonにし、多数のemsemble モデル実験を行うことができた。また、成層圏突然昇温の影響と区別できるように、再解析データを使ったシミュレーションも8年間を行なった。2 論文まとめについて。滞在期間中、大気上下結合に関して総説2本、科学論文2本をまとめることができました。総説はエルニーニョや成層圏突然昇温などに下層大気由来の超高層大気日々変動についての今の理解とこれからの研究方向を詳細に書いた (in press)。科学論文は、長年の南極でのレーダー観測を解析し、8時間潮汐の季節変動と垂直構造を明らかにし、その物理過程を考察した。3 研究交流について。アメリカ国立大気研究センターで週一回のセミナーに参加し、ホストや他の研究者との議論を通してこの分野のアメリカで最新研究成果と研究動向を把握するに大変有意義であった。また、滞在期間中、スイス国際宇宙科学研究所で開かれた国際研究集会「150km echo」と、米国Pasadena市で開催されたChapman conference on space weather predictionに参加し、発表した。
1: 当初の計画以上に進展している
以上実績書いた通り、予想以上に成果がでた。
今後、WACCM-Xの用いた数値シミュレーションの結果を解析し、エルニーニョに伴うオゾン変化と超高層大気への影響をしらべる。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 7件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 6件) 備考 (1件)
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