流体が不透明な液体金属内の二相流の過渡変化を計測することを目的に、超音波トモグラフィ法によるボイド分布計測とパルスドップラ法を用いた速度分布計測法の開発を行った。構築システムを用いて、内径50mmの円筒容器内のガリウム合金中を一定の時間間隔で生成した、体積等価直径が約8.5mmの気泡鎖を対象に、二相流動の計測を実施した。気泡生成頻度および水平磁場強度の違いによるボイド分布、および気泡速度への影響について評価した。磁場の無い条件では、気泡が揺動して上昇する条件においても、磁場強度が高くなるにつれ、気泡通過位置のばらつきが小さくなり、それに伴い気泡上昇速度が変化することを示した。
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