• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

新型トレーサー内蔵ペレットで解明する高温プラズマ中の不純物輸送特性

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17KK0121
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 核融合学
研究機関核融合科学研究所

研究代表者

田村 直樹  核融合科学研究所, ヘリカル研究部, 准教授 (80390631)

研究期間 (年度) 2018 – 2022
キーワードプラズマ・核融合 / 炉心プラズマ / 不純物輸送 / トレーサー内蔵固体ペレット / TESPEL
研究成果の概要

ドイツのW7-X装置とスペインのTJ-II装置において、TESPEL入射実験を実施した。W7-Xでは、TESPELにより予想以上にプラズマ内部にトレーサーを配置できることが分かった他、レーザーブローオフ法との比較により、不純物供給位置の違いが不純物の時間発展、つまり空間分布に大きな影響を与えることも明らかとなった。また、TESPELにより、ホウ素からタングステンまでの非常に広い範囲の不純物の輸送を調査可能であることも明らかとなった。一方、TJ-IIでは、新型コロナウイルス感染症の影響のため、新型TESPELを使用した本格的な実験は実施することができなかったが、予備実験までは実施できた。

自由記述の分野

プラズマ物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で得られた成果として特筆すべき点は、不純物供給位置の違いが磁場閉じ込め高温プラズマ中の不純物の時間発展、つまり空間分布に大きな影響を与えることを明らかにしたことである。このことは、磁場閉じ込め高温プラズマ中の不純物輸送に関して、新たな知見を与えており、その学術的意義は高いと言える。また、将来の核融合炉において不純物発生源はプラズマの中心部と周辺部それぞれにあることから、新たに得られた知見は、それぞれに対して対策が必要であることを強く示唆している。これは、核融合炉の実現の加速化において非常に重要な知見であることから、その社会的意義も高いと言える。

URL: 

公開日: 2024-01-30   更新日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi