研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
マラリア原虫は、ヘモグロビンの代謝産物としてヘモゾインを生産している。ヘモゾインは、免疫細胞を活性化する効果があることから、ワクチンにおける免疫賦活剤(アジュバント)として応用が期待されている。ウィルス感染の危険性に加えて宗教上理由から、動物由来の成分を医薬品として応用することは困難である。本研究では、動物由来の成分を用いること無く、ヘモゾインを生産することを実現した。
蛋白質工学
本研究では、ヘモゾインを酵素を用いて合成する方法を確立し、また合成したヘモゾインがワクチンの免疫賦活剤(アジュバント)として機能することを明らかとした。ワクチンの必要性やその生産が急務である状況下において、新たなワクチンアジュバントは、既存ワクチンの効果増強すること、また抗原との組合せで今までワクチンが無かった感染症の予防が可能とすることから、人々のQOL(クオリティ オブ ライフ)を高めることに貢献する。