近年の宇宙輸送手段の進展から、宇宙開発や小型衛星・超小型衛星の利用、宇宙から地上に資料などを持ち帰る需要・機会は大きく増大していくと期待される。これら宇宙ミッションにおいて大気再突入は避けて通れない過程である。再突入時において宇宙機は高速・高温の極限的環境に置かれ、強い空力加熱や空力不安定など様々な問題が生じる。通信ブラックアウトもその1つであり、高精度着地点予測の妨げになるとともに回収コストの増大を招く。本研究では新しいブラックアウト低減化技術を提案、実証し、メカニズム解明を行った。この成果は空力加熱低減化技術にも発展し可能性を有し、多様な宇宙ミッション創出に寄与することが期待される。
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