現在の地球規模で深刻化する地球温暖化に対し、その原因とされる二酸化炭素(CO2)を分離回収する高分子分離膜の開発を行った。コロナウイルスの影響により、2020年~2022年度のメルボルン大学への研究滞在ができなかった代替方法として、オンラインでの打ち合わせを活発に行い研究を遂行した。本研究により、1.高分子とナノ粒子とのMixed Matrix Membranesの作製とCO2分離特性およびその実用化に向けた検討、2.超臨界CO2を用いた高分子のナノ構造改質によるCO2分離膜特性の向上、3.バイオマス由来のCO2分離膜の開発を行い、実用化に向けた知見およびCO2分離膜性能向上を達成した。
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