• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

シングルセル空間画分解析に向けたマイクロ流体前処理技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17KK0135
研究機関香川大学

研究代表者

寺尾 京平  香川大学, 創造工学部, 准教授 (80467448)

研究期間 (年度) 2017 – 2019
キーワードマイクロ・ナノデバイス / 血中がん細胞 / シングルセル解析
研究実績の概要

本課題は、医学・生物学における革新的なシングルセル解析の実現を目的として、微小サンプルを最先端解析装置で解析するために必要な技術を微細加工技術を用いて開発するものである。異分野融合型の研究所であるInstitut Pierre-Gilles de GennesにおいてJ.L. Viovy博士(Institute Curie)のチームと国際共同研究を実施し、血中がん細胞のシングルセル解析に向けたマイクロ流体デバイス開発を行った。血中がん細胞が毛細血管の微小構造を循環する際に受ける物理的な刺激による、細胞変形・細胞内損傷と回復過程をリアルタイムでシングルセルイメージングすることが可能なマイクロ流体デバイスを開発した。乳癌由来の細胞を使用し、細胞形状および細胞核の変形過程と形状回復過程に関する新たな知見を得た。また、細胞内に生じるDNA損傷を可視化し、その回復過程の観察に成功した。これらの知見はがんの転移における血液循環過程が果たす役割について1細胞レベルでの新たな解析方法として利用できるだけでなく、がん細胞のフェノタイピングにも応用できる可能性があることから、本国際共同研究のさらなる発展が期待される。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)

  • [国際共同研究] Institut Pierre-Gilles de Gennes(フランス)2018

    • 年月日
      2018-08-30 – 2019-04-03
    • 国名
      フランス
    • 外国機関名
      Institut Pierre-Gilles de Gennes
    • 主な海外共同研究者名
      Jean Louis Viovy
    • 職名
      Director
  • [学会発表] Cancer cell deformation and recovery within microvascular in vitro constriction model2019

    • 著者名/発表者名
      Kyohei Terao,Hamizah Cognart, Jean Louis Viovy, Catherine Villard
    • 学会等名
      Cancer Cell on Chip
    • 国際学会
  • [学会発表] MICROVASCULAR IN VITRO CONSTRICTION MODEL FOR IMAGING CANCER CELL DAMAGE AND RECOVERY2019

    • 著者名/発表者名
      Kyohei Terao,Hamizah Cognart, Jean Louis Viovy, Catherine Villard
    • 学会等名
      MicroTAS2019
    • 国際学会
  • [学会発表] in vitro 血管微小狭窄モデルによるがん細胞動態解析2019

    • 著者名/発表者名
      寺尾 京平、Cognart Hamizah、Viovy Jean Louis、Villard Catherine
    • 学会等名
      第20回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi