本国際共同研究によりBCN膜成長に対するHiPIMS放電における入射粒子の関連因子の系統的な検証が実現された。これにより基礎原理に基づいた各種HiPIMS入力パラメータの位置づけが明確化され、HiPIMSプロセス設計指針の礎が構築された。これらは我が国におけるHiPIMS技術への産業的な要望を先導するものであり、今後当該技術の国内における産業化に大きく貢献できるものである。また欧州研究機関と盤石な研究交流基盤が築かれたことは、今後アジア諸国における研究者間のネットワークを構築する上でもその社会的意義は大きい。
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