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2019 年度 研究成果報告書

希土類ドープ窒化ガリウム半導体による革新的量子センシング―高感度局所磁場計測

研究課題

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研究課題/領域番号 17KK0137
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 応用物性
研究機関国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

研究代表者

佐藤 真一郎  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 高崎量子応用研究所 先端機能材料研究部, 主幹研究員(定常) (40446414)

研究期間 (年度) 2018 – 2019
キーワード窒化ガリウム半導体 / 希土類元素 / フォトルミネッセンス / 量子センシング
研究成果の概要

窒化ガリウム(GaN)にイオン注入した希土類元素(Pr・Nd)の発光を利用した量子センサーを実証することが本研究の目的である。まず、共鳴励起条件を明らかにし、効率的にPr・Ndを励起・発光させることに成功した。更に効率的な発光を目指すため、GaN表面にナノピラー構造(高さ500 nm)を形成し、ナノピラー中Prの発光特性を調べた。その結果、直径200 nmの円柱ナノピラーにおいて20倍を超える発光強度の増強が得られた。また、希土類を使った周辺外部温度の計測が可能であることを実証した。計測系の高感度化により、原理的には1個の希土類元素で量子センシングが実現できると考えられる。

自由記述の分野

量子科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

量子センサーは、原子1個の大きさで温度や磁場、電場といった外部環境を計測する「世界最小のセンサー」であり、生命科学研究やデバイス異常診断技術のブレイクスルーをもたらすものとして期待されている。しかし、量子センシングを実現できる系(材料)は限られていることが課題のひとつであった。今回の成果は、新たな系(窒化ガリウム中の希土類元素)での量子センシングを実現したものであり、量子センシングの可能性を拡げるとともに、近年開発が進められている窒化ガリウム半導体パワーデバイスの診断技術にも利用できる可能性がある。

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公開日: 2021-02-19   更新日: 2023-01-30  

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