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2019 年度 実績報告書

代謝性肝疾患に合併する薬剤性肝傷害の分子メカニズム解明

研究課題

研究課題/領域番号 17KK0158
研究機関大阪府立大学

研究代表者

井澤 武史  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (20580369)

研究期間 (年度) 2017 – 2019
キーワード薬剤性肝傷害 / 代謝性肝疾患 / 脂肪肝
研究実績の概要

メタボリックシンドロームと脂肪肝を併発するC57BL6/NTac高脂肪食給餌モデル(NTac-DIOマウス)に毒性容量のアセトアミノフェン(150 mg/kg)を単回強制経口投与すると,対照マウスと比べて,急性肝傷害が軽減する.この病態軽減のメカニズムを調べるため,NTac-DIOマウスの肝臓における薬物代謝酵素の遺伝子発現を調べたところ,アセトアミノフェンの代謝に関わるCyp2d22(ヒトCYP2D6のオーソログ),Ugt1a9およびSult1a1の発現低下が認められた.また,F344ラットに高脂肪食を給餌したモデル(F344-DIOラット)では,単純性脂肪肝から肝傷害や炎症を伴う脂肪性肝炎への病態進展が経時的に認められる.この病態進展に伴って,F344-DIOラットの肝臓では,NTac-DIOマウスと同様に,Cyp2d4,Cyp2d3(ヒトCYP2D6のオーソログ),Ugt1a9およびSult1a1の遺伝子発現低下が認められた.以上の結果より,げっ歯類を用いた高脂肪食給餌による代謝性肝疾患モデルでは,特定の薬物代謝酵素群が変動し,薬剤性肝傷害の病態を変化させる可能性が示された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] 国立環境衛生科学研究所(米国)2018

    • 年月日
      2018-03-01 – 2019-02-28
    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      国立環境衛生科学研究所
    • 主な海外共同研究者名
      Arun Pandiri
    • 部局
      Molecular Pathology Group
    • 職名
      Group Leader
  • [学会発表] Altered susceptibility to acetaminophen-induced liver injury in mouse model of nonalcoholic fatty liver disease.2019

    • 著者名/発表者名
      Izawa, T., Cortes, R., Gadupudi, G., Ramesh, K., Clayton, N., Herbert, R., Wilson, R., Brar, S., Cora, M., Travlos, G., Flagler, N., Sills, R., Pandiri, A.
    • 学会等名
      2019 STP (Society of Toxicologic Pathology) 38th Annual Symposium
    • 国際学会

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公開日: 2021-12-27  

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