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2018 年度 実施状況報告書

放射性天然金属鉱石による放射線被ばく防護研究

研究課題

研究課題/領域番号 17KK0162
研究機関国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

研究代表者

岩岡 和輝  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 放射線防護情報統合センター, 主任研究員(定常) (70466051)

研究期間 (年度) 2018 – 2021
キーワード放射線防護
研究実績の概要

天然資源(主として化石燃料と金属鉱石)には、自然由来の放射性物質が含まれており、その利用によって外部被ばくおよび内部被ばくが引き起こされる。国際原子力機関(IAEA)は管理のための基準を設定しようとしているものの、自然放射性核種を多く含む金属鉱石については依然として規制の根拠となる被ばくに関する情報が乏しく実態の解明が急がれている。本研究は、自然放射性核種を多く含む金属鉱石からの一般の作業者や公衆の被ばくの実態を明らかし、被ばくの低減策についての可能性を検討し、不要な放射線被ばくリスクから一般の作業者や公衆を護ることにつなげるものである。本年度は、共同研究先であるフィリピン原子力研究所担当者と本調査研究の準備を行った。その後、自然放射性核種を多く含む金属鉱石(レアアース金属)が高濃度で存在する地域(パラワン島)において、空間線量率の調査や試料の採取等の実地調査を実施した。一部先行して 進めている部分もあるが、次年度以降に、共同研究機関担当者と実地調査で得られたデータや試料について解析や分析を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現地調査を共同研究機関担当者と計画的に実施することができた。研究代表者の所属機関の異動により本研究の予定がずれ込んだが、研究期間を延長することにより問題なく本研究を遂行できる。

今後の研究の推進方策

実地調査で得られたデータや試料について解析や分析を実施する。その際に、現地の共同研究機関と代表者所属機関の間で、定期的に分析データ等の信頼性を確認しながら進める。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Preliminary Development of Thoron Exposure System in the Philippines2018

    • 著者名/発表者名
      Kazuki Iwaoka, Lorna Jean H. Palad, Eliza B. Enriquez, Fe M. dela Cruz, Christopher O. Mendoza, Masahiro Hosoda, Shinji Tokonami, Juanario U. Olivares, Ryan Joseph Aniago, Christian L. dela Sada
    • 雑誌名

      Science Diliman

      巻: 30 ページ: 5-13

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] 弘前大学のトロンガス曝露装置開発技術の活用2018

    • 著者名/発表者名
      岩岡和輝、LJ Parad、E Enriquez、F dela Cruz、細田正洋、床次眞司
    • 学会等名
      日本保健物理学会第51回研究発表会
  • [学会発表] 測定環境に応じた空間線量率の核種別寄与比の導出―応答行列とモンテカルロ計算の活用2018

    • 著者名/発表者名
      岩岡和輝、細田正洋、床次眞司
    • 学会等名
      日本保健物理学会第51回研究発表会
  • [学会発表] Absorbed dose rates in air along two industrial facilities in Leyte Island, Philippines2018

    • 著者名/発表者名
      L. Palad, C. Mendoza, F. Delacruz, J. Olivares, K. Iwaoka
    • 学会等名
      9th International Conference on High Level Environmental Radiation Areas- For Understanding Chronic Low-Dose-Rate Radiation Exposure Health Effectsand Social Impacts (ICHLERA 2018)
    • 国際学会
  • [学会発表] 新たな高線量地域―フィリピン共和国サンビセンテにおける初期調査2018

    • 著者名/発表者名
      (73)岩岡和輝、ローナジェーンパラド、クリストファーメンドサ、フェデラクルズ、細田正洋、床次眞司、エリザエンリケス、神田玲子
    • 学会等名
      日本放射線影響学会第61回大会, 長崎, 2018.11

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公開日: 2019-12-27  

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