当初1年間であった予定を4か月延長し、米ハーバード大Wyss InstituteのDonald E. Ingber教授の研究室で臓器チップorgan-on-a-chipを用いて虚血再灌流障害の研究を行い、臓器チップ研究の技術習得と、国際的研究ネットワーク形成とを行った。 帰国後、この臓器チップ上でヒト線維芽細胞およびヒト血管内皮細胞との共培養下でヒトiPS細胞を心筋細胞に分化させる、ヒト心臓チップの開発に成功した。 さらにCRISPR/Cas9を用いたゲノム編集により、ヒトiPS細胞のTRPM4チャネルのノックアウトに成功した。これにより、心筋梗塞発症におけるこのチャネルの関与を調べる道が開けた。
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