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2021 年度 研究成果報告書

骨形成誘導活性をもつ抗骨髄腫薬の開発と骨系細胞による腫瘍排他的ニッチの誘導

研究課題

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研究課題/領域番号 17KK0169
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 病態科学系歯学・歯科放射線学
研究機関岡山大学 (2020-2021)
徳島大学 (2017-2019)

研究代表者

寺町 順平  岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (20515986)

研究期間 (年度) 2018 – 2021
キーワード骨髄腫 / TAK1 / IGF1 / 破骨細胞 / 骨芽細胞
研究成果の概要

多発性骨髄腫(MM)は、破骨細胞による骨吸収の亢進により進行性の骨破壊病変を形成しつつ進展する造血器悪性腫瘍である。MM骨病変部の破骨細胞は骨吸収のみならず、薬剤耐性にも寄与する。本研究では、TAK1の活性化が脱リン酸化酵素PP2Aの活性により調整されていること、TAK1の阻害が破骨細胞形成を抑制し骨芽細胞分化を誘導することで抗腫瘍ニッチ形成を誘導することを明らかにした。また、IGF1は薬剤耐性の誘導に重要な役割を果たしている。本研究では、IGF1の役割にも着目し、その産生細胞が破骨細胞であること、破骨細胞由来IGF1は薬剤耐性や骨病変形成に重要な役割を果たしていることを見出した。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、現在も尚重大な臨床課題として残されている腫瘍細胞と骨髄微小環境との細胞間相互作用がもたらす薬剤耐性を克服し、今まで困難と考えられていた骨破壊性悪性腫瘍における骨形成の回復・骨再生という患者QOLの改善に向けた新規治療法の開発に繋がる点に特色と意義がある。さらに、骨髄腫骨病変内に豊富に存在する骨髄間質細胞を骨芽細胞に分化誘導させることにより、骨欠損病変部に骨の再生とともに骨形成環境が生み出す腫瘍排他的ニッチを誘導するという革新的な再生・細胞治療法への展開が期待できる。

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公開日: 2023-01-30  

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