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2018 年度 実施状況報告書

社会要因の動脈硬化症発症に至る社会心理的機序に関する日英比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 17KK0175
研究機関順天堂大学

研究代表者

野田 愛 (池田愛)  順天堂大学, 医学部, 特任准教授 (10616121)

研究期間 (年度) 2018 – 2020
キーワード動脈硬化 / コルチゾール / αアミラーゼ / コホート研究
研究実績の概要

本研究は、各コホートのベースライン時(日本人(東温スタディ)では2009-12年、英国人(Whitehall II Study)では1991-94年)、フォローアップ調査(日本人、英国人共に、5年間隔)における質問紙調査と循環器発症・死亡登録システムを用いる。質問紙調査では、社会的サポート・ネットワーク、ワークライフバランス、社会経済状況等を含む社会的要因を把握している。また、同時に、動脈硬化(頸動脈エコー、CAVI、脈波伝播速度(PWV)等)指標、古典的危険因子(血圧、血清脂質、血糖、腎機能、喫煙、飲酒、心電図所見等)、生活習慣要因(栄養、運動習慣、睡眠等)、自律神経機能、認知機能、運動機能、血清バイオマーカー(炎症、抗酸化、栄養、心機能等)、唾液中のストレス反応性バイオマーカー(コルチゾール、αアミラーゼ)を把握している。
平成30年度は、英国の共同研究機関であるUniversity College London(UCL)において、Whitehall II Studyデータ使用申請を行い、2007-09年に実施したフォローアップ調査において、動脈硬化指標であるPWV、及び唾液中のストレス反応性バイオマーカーであるコルチゾール測定を実施した約3000人を対象に、コルチゾールの日内変動とPWV検査値の5年間の変化(2007-09年→2012-13年)との関連について検討し、現在論文化を進めている。同時に、UCL共同研究者であるAndrew Steptoe教授、Eric Brunner教授らと共に、2014-18年に実施した東温スタディのフォローアップ調査に参加した約1800人において、αアミラーゼ、自律神経機能、血圧値、血糖値、インスリン感受性との関連について、現在論文化を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ビザ等の関係で予定より研究開始が遅れたものの、2019年1月よりUCLにて研究を開始することができた。Whitehall II Studyデータ使用申請を行うと共に、共同研究計画書を申請し、承認を得ることができた。現在、2007-09年に実施したフォローアップ調査において、約3000人を対象に、唾液中コルチゾールの日内変動とPWV検査値の5年間の変化との関連について分析し、論文化を進めている。したがって、本研究は計画通りに研究が進行している。

今後の研究の推進方策

平成31年度は、日本と英国双方のコホートを対象に、横断的・縦断的解析をさらに進め、動脈硬化の進展、及び動脈硬化の危険因子に関連する社会的要因の特定し、それらの日英間における差異について検討する。それら結果について、国内外の学会で発表し、また論文化を進める。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 備考 (2件)

  • [備考] 東温スタディ 地域住民とともに歩む疫学研究と予防活動

    • URL

      https://www.toon-study.jp/

  • [備考] Whitehall II - UCL - London's Global University

    • URL

      https://www.ucl.ac.uk/iehc/research/epidemiology-public-health/research/whitehallII

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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