エピジェネティクスは遺伝子の変異を伴わない形質変化であるが、歯原性間葉がエピジェネティクスの影響を受けるかはよく分かっていないのが現状である。今回、米国Mayo clinicに存在するHdac3-CKOosxトランスジェニックマウスを利用して、歯原性間葉組織におけるエピジェネティクスの影響を解析した。結果、HDAC3が抑制されると、野生型マウスは歯根が短く、成長が抑制されていた。さらに詳しく解析すると、HDAC3が存在しない象牙質やセメント質といった歯原性間葉は、分化が抑制されており、異常な構造を呈することが確認できた。
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