本研究ではがん免疫細胞療法におけるT細胞の遺伝子改変技術において有用となる社会実装可能な非ウイルス性ゲノム編集ツールの開発を行った。その結果、T細胞に対して高効率で遺伝子導入ができるmRNA脂質ナノ粒子の開発に成功し、PD-1, TCR遺伝子に対するCRISPR/Cas9ゲノム編集ツールを封入することでヒトT細胞対して簡便にゲノム編集ができるゲノム編集脂質ナノ粒子を開発した。またSARS-CoV-2に対するRNA編集ツールを搭載した脂質ナノ粒子を開発し、ヒト肺オルガノイドCOVID-19モデルで高い抗ウイルス効果を示すことを確認した。
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