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2019 年度 実施状況報告書

mTORC2/c-Myc経路を介した新たな骨格筋運動適応メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 17KK0192
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

小笠原 理紀  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10634602)

研究期間 (年度) 2018 – 2020
キーワードラパマイシン / SGK1 / mTORC1 / 筋肥大
研究実績の概要

本研究は、不明な点の多いレジスタンス運動による骨格筋適応メカニズムにおけるmTORC2/c-Mycの役割について明らかにすることを目的としている。
昨年度までにmTORC2の骨格筋における欠損は筋収縮による筋タンパク質合成の促進に影響を及ぼさないことがわかっていたが、今年度、mTORC1の阻害剤であるラパマイシンを用いてさらに詳細に検討したところ、ラパマイシン単独では筋収縮による筋タンパク質合成の亢進を抑制しなかったが、ラパマイシンを骨格筋特異的Rictor欠損(mTORC2抑制)マウスに投与したところ、筋収縮による筋タンパク質合成の促進が抑制された。興味深いことに、ラパマイシンの効果は野生型のマウスに比べmTORC2抑制マウスで大きく、mTORC1とmTORC2が何らかのメカニズムによって協調的に下流シグナルを制御している可能性を示唆する結果が観察された。特に興味深い点は、mTORC1抑制やmTORC2抑制単独では抑制されなかった筋収縮によるSGK1シグナルが両者の抑制によって抑制された点である。このメカニズムは現在不明であるが、SGK1シグナルは骨格筋量調節に関わるとの報告があり、筋収縮による筋肥大の新規メカニズムである可能性も考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定していた実験について順調に解析が進んでいるため。

今後の研究の推進方策

新たな骨格筋の筋収縮適応メカニズムにかかわる因子となる可能性のあるSGK1について解析を進めるとともに、c-Mycの詳細な機能解析を進める。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] c-Mycの過剰発現が筋収縮による筋タンパク質同化作用に及ぼす影響2019

    • 著者名/発表者名
      森 峰広、小笠原 理紀
    • 学会等名
      第42回日本分子生物学会年会
  • [備考] 研究室ホームページ

    • URL

      http://muscle.web.nitech.ac.jp/

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公開日: 2021-01-27  

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