研究課題/領域番号 |
17KK0196
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
徳原 大介 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60448751)
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研究協力者 |
アーンスト ピーター ビー カリフォルニア大学サンディエゴ校, 消化器内科学, 教授
清野 宏
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研究期間 (年度) |
2018
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キーワード | ワクチン / アジュバント / 自然免疫 / Toll様受容体 / 抗原提示細胞 |
研究成果の概要 |
マウスの骨髄由来樹状細胞にzymosanあるいはLPSを添加し16時間培養し、ミトコンドリアの呼吸機能をFlux analyzerを用いて解析した。LPSは時間の経過とともにミトコンドリアの呼吸機能を阻害したのに対して、zymosanは16時間後まで経時的に呼吸機能を阻害せず維持することがわかった。これまでの基盤研究での成果から、zymosanは新生児の抗原提示細胞の機能を効果的に増強することがわかっているが、そのメカニズムとして、zymosanが抗原提示細胞のミトコンドリアの呼吸機能を阻害せずに細胞機能の効果的な維持・増強に働き、免疫増強効果を発揮しているのではないかと考えられた。
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自由記述の分野 |
粘膜免疫学、小児感染症学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳幼児に特化したワクチンを開発する上で重要な点は有効性に加えて安全性である。これまでの我々の研究成果から、zymosanが乳幼児に特化した舌下ワクチンアジュバントとして有用であることを明らかにしてきたが、今回の国際共同研究によって、ぞのメカニズムの一端が明らかとなった。すなわち、zymosanは抗原提示細胞の呼吸機能を阻害せず維持することによって抗原提示機能を維持できる可能性があり、細胞障害性を示さないことで安全性を担保していることが示唆された。
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