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2023 年度 実績報告書

痴呆性疾患におけるゴルジ体制御因子SCYL1の意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17KK0197
研究機関森ノ宮医療大学

研究代表者

松崎 伸介  森ノ宮医療大学, 医療技術学部, 教授 (60403193)

研究期間 (年度) 2018 – 2023
キーワードSUMO1 / SUMO2 / 神経変性疾患 / タンパク質翻訳後修飾 / 認知症
研究実績の概要

国際共同研究を実施するにあたり重要となる海外渡航がCovid-19の影響により約2年間禁止となったこと、渡航が可能となったのちも受け入れ側研究機関(トロント大学)のルールにより、渡航期間制限などが生じたため、当初計画の変更を余儀なくされた。また、研究代表者の所属機関が変更となったことや研究以外の業務が増加したこともあり、予定よりも渡航期間が少なくなった。そのため、当初予定していた研究計画のうち、国内施設・海外共同研究施設に分散して実施可能と考えられる共同研究テーマに絞る必要が生じたことから、タンパク質SUMO化修飾と認知症・神経変性疾患を中心時研究を推進し、以下の結果を報告するに至った。
成果として、進行性格上性麻痺等で認められるTauによる神経病理像の出現にはSUMO1による修飾が重要であり、SUMO2,SUMO3による修飾は、SUMO1と拮抗することで病態改善に作用する可能性を示した。このことは、多くの神経変性疾患で報告されているTauタンパク質の凝集物が関与する疾患群、いわゆるTauopathyと呼ばれる病態の制御にSUMO化修飾が深く関与している可能性を報告した。本論文は、国際誌Molecular Neuroniology誌に受理された。
本研究成果に基づきSUMO2の神経保護作用に注目するに至り、SUMO2類似体による新規創薬に着目し、各種疾患モデルへの効果の検証を開始した。本研究成果として、tau毒性に対するSUMO2類似体の効果を示した。本研究内容は国際誌へ投稿を進めているが、並行してbioRxivへの投稿を完了しており、その成果を報告している。また、SUMO2類似体を用いた神経変性疾患治療について、他の疾患モデルでも着手しその有効性を示した。それらの内容についても現在国際誌へ投稿中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] Tanz Centre for Research in Neurodegenerative Diseases, University of Toronto(カナダ)2018

    • 年月日
      2018-04-13 – 2018-04-23 | 2018-08-212018-08-29 | 2019-07-072019-07-17 | 2019-08-012019-08-20 | 2020-01-222020-02-19 | 2022-07-292022-08-18 | 2022-09-122022-09-29
    • 国名
      カナダ
    • 外国機関名
      Tanz Centre for Research in Neurodegenerative Diseases, University of Toronto
    • 主な海外共同研究者名
      Paul Fraser
    • 部局
      Faculty of Medicine
    • 職名
      Professor

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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