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2023 年度 研究成果報告書

痴呆性疾患におけるゴルジ体制御因子SCYL1の意義の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17KK0197
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関森ノ宮医療大学 (2020-2023)
和歌山県立医科大学 (2017-2019)

研究代表者

松崎 伸介  森ノ宮医療大学, 医療技術学部, 教授 (60403193)

研究期間 (年度) 2018 – 2023
キーワード認知症 / タンパク質翻訳後修飾 / タウオパチー / SUMO化修飾 / SUMO1 / SUMO2 / 前頭側頭型認知症 / 進行性核上性麻痺
研究成果の概要

認知症の一つ進行性核上性麻痺等で認められるTauタンパク質の凝集を介した神経病理像の出現にSUMO化が関与することを明らかとした。すなわちSUMO1による修飾が増悪因子として関与し、SUMO2、SUMO3修飾は、SUMO1と拮抗することで病態改善に作用する可能性を示した。この結果は、タウオパチーと呼ばれる病態の制御にSUMO化修飾が深く関与している可能性を示している。そこで、SUMO2の神経保護作用に着目し、SUMO2過剰発現がタウオパチーに対してin vivoでどのような影響を示すのかを検証すべく動物実験を実施した。結果として、SUMO2によるタウ毒性に対する保護効果を示した。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

高齢化社会を迎えている我が国のみならず認知症患者の増加は世界中で問題となっている。しかし、研究の進んだ現在でも根本的な治療法は確立していない。これまでの多くの創薬研究はアルツハイマー病の主要病理像であるアミロイドβ蛋白質を標的として進められてきたが、他の多くの認知症で認められるTauタンパク質病変をコントロールすることは認知症制御において重要である。本研究ではSUMO化修飾制御の観点から研究を進め、SUMO2修飾制御によるタウ病理に対する神経保護効果を示した。このことは、新たな認知症治療法開発の可能性を示唆しており、非常に意義のあるものである。

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公開日: 2025-01-30  

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