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2022 年度 研究成果報告書

上皮間葉転換におけるGTP代謝シグナルの解明と新たながん治療戦略

研究課題

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研究課題/領域番号 17KK0199
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 腫瘍生物学
研究機関大阪大学 (2020-2022)
慶應義塾大学 (2017-2019)

研究代表者

田畑 祥  大阪大学, 蛋白質研究所, 特任講師(常勤) (30708342)

研究期間 (年度) 2018 – 2022
キーワード上皮間葉転換
研究成果の概要

上皮間葉転換(EMT)は、がんの遠隔転移や薬剤耐性に関与する。近年、TGF-β依存的なEMTのシグナル伝達や転写因子が明らかにされているが、細胞内代謝がEMTにどのように関与しているかは、十分に理解されていない。本研究では、トランスクリプトームとメタボロームを組み合わせた解析によって、特異的なアミノ酸および核酸代謝がEMTの促進に寄与すること見出した。また、アミノ酸代謝酵素・P4HA3および、ピリミジン核酸代謝酵素・CPTSの発現上昇がEMTの誘導に重要なことがわかった。これらの結果から、両酵素の阻害剤は、がんEMTの有望な治療薬になる可能性がある。

自由記述の分野

がん代謝

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんにおけるEMT は10 年以上前から精力的に研究されており、EMTに関連する遺伝子の転写因子制御、翻訳機構、非コードRNAの制御、選択的スプライシングやタンパク質安定性など、様々な分子機構が明らかになっている。しかしながら、EMT特異的な代謝変化およびその機構については不明な点が多い。本研究で、EMTにおける特異的なアミノ酸および核酸の代謝変化が示され、EMTの新しい分子基盤が明らかになった。また、がんEMTおいてアミノ酸代謝酵素のP4HA3および、ピリミジン代謝酵素のCTPSの発現上昇が、重要であることが判明し、その両酵素の阻害剤は新規がん治療薬になる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30   更新日: 2025-01-30  

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