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2021 年度 実績報告書

自己組織化によるカイメン骨片骨格機構が形態多様性を生み出す仕組みの構成的解析

研究課題

研究課題/領域番号 17KT0019
研究機関京都大学

研究代表者

船山 典子  京都大学, 理学研究科, 准教授 (30276175)

研究期間 (年度) 2017-07-18 – 2022-03-31
キーワード骨片運搬 / 形態形成
研究実績の概要

芽球骨片運搬に関わる細胞・分子機構の解明を目的にした微小で粗な組織を用いた網羅的RNA配列決定に関し、コロナ渦にあって思うように研究を進められず研究費を繰り越し、昨年度(2020年度)バイオインフォマティクスを用いた解析を学生1人と進めてきた。
今年度は得られた候補遺伝子群の遺伝子クローニングに着手した。カワカイメンは非モデル生物であり系統もないため、遺伝子クローニングが必要である。プライマー、RNAポリメラーゼ、RT-PCR条件などを検討し、エラーの少ないRNAポリメラーゼを用い、2 kbほどの遺伝子部分のクローニングを行った。研究室で長いこと行って行かなかった遺伝子クローニングの実験系を、RT-PCR条件に限らず、制限酵素、キット、クローニングベクター、解析ツール、など全て1つ1つ学生と申請者とで再検討、より良く刷新し稼働させることができたことは、このプロジェクトを進めて行くための基礎になった。
今年度の繰り越し残高は少なく、本研究費でクローニングし配列決定を行えた遺伝子は2遺伝子であるが、プロジェクトは、別の研究費で引き継ぎ遂行しており、50遺伝子程のクローニングを試み、30余りの遺伝子クローニングを配列決定まで完了させることができた。今後は、芽球形成を誘導し、芽球形成中のカワカイメン幼弱個体を用いたwhole- mount in situ hybridization(WISH)を用いて、mRNA発現解析を行い、芽球骨片運搬に関わる細胞のWISHによる検出を可能にすること、また分子機構解明の足がかりを得えることを目指している。

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公開日: 2022-12-28  

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