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2020 年度 研究成果報告書

1細胞遺伝子発現・力学動態の統合アプローチによる1個体発生原理の構成的理解

研究課題

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研究課題/領域番号 17KT0021
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金
応募区分特設分野
研究分野 構成的システム生物学
研究機関京都大学

研究代表者

近藤 武史  京都大学, 生命科学研究科, 特定助教 (60565084)

研究期間 (年度) 2017-07-18 – 2021-03-31
キーワード胚発生 / ショウジョウバエ / 上皮形態形成 / 1細胞RNA-seq / 応力推定 / イメージング
研究成果の概要

細胞運命決定から細胞・組織の形態変化をつなぐ制御システムの大部分はいまだブラックボックスのままである。これらの問題を解決するためには、発生過程の胚を対象として、(I)胚三次元空間に対応した1細胞トランスクリプトーム、(II)各細胞の変形に関する定量的情報と変形に寄与する応力状態、を明らかにし、両者の関係を理解する必要がある。本研究では、領域ごとに多様な形態形成運動を示すショウジョウバエ原腸胚をモデルとして、1細胞レベルの空間解像度を持つ全遺伝子発現カタログを構築した。さらに、上皮組織の三次元構造とその内部における力学状態の数理モデリングのための理論基盤を明らかにした。

自由記述の分野

発生生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、ショウジョウバエ原腸胚の1細胞レベルの全遺伝子発現空間プロファイルを、これまでにない精度で明らかにした。このデータを基盤として、データ駆動的も取り入れた研究をさらに進めることにより、細胞分化、遺伝子制御ネットワーク、形態形成といった発生メカニズムの仕組みについての理解がさらに深まり、さらに複雑な発生システムに存在する基本的な法則の解明へと繋がることが期待できる。発生制御の基本メカニズムは動物種で広く保存されていると考えられることから、ショウジョウバエに限らず動物の発生メカニズムをより深く理解するための重要な情報基盤となることが予想される。

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公開日: 2022-01-27  

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