研究課題
生物に見られる重要な特徴の一つは、連続性から不連続性が生まれ、それが維持される現象である。換言すると、生物が多様化しつつ、均一なものへとマージしてしまわない仕組みの解明が、生命の理解に必須である。本課題では、トゲウオ科魚類をモデルにして、連続性から不連続性が生まれ、それが維持される機構として、染色体構造変化の役割を解明する。様々な遺伝子流動の程度、様々な組換え抑制の程度を示す集団を見出した。また、遺伝子流動の強い集団間でQTLを実施した結果、効果の強いQTLがいくつか見出され、組換え抑制領域と一部オーバーラップしていた。一方で、遺伝子流動の弱い集団間でのQTLの結果、効果の強いQTLの数はそれほど多く見いだすことができず、遺伝子流動が組換え抑制を促進し、効果の強いQTLの進化を促進すると言う仮説を支持する結果が得られた。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)
Philosophical Transactions of the Royal Society B: Biological Sciences
巻: in press ページ: in press
Journal of Evolutionary Biology
Evolutionary Ecology Research
巻: 20 ページ: 51-67