生物に見られる重要な特徴の一つは種分化である。種分化とは一つの共通祖先から、枝分かれによって分化した集団が生じ、生殖隔離によって違いが維持されるに至る連続的な過程である。換言すると、生物が多様化しつつ、均一なものへとマージしてしまわない仕組みの解明が、生命の理解に必須である。研究代表者らはこのような連続的な種分化過程を研究するのに最適な系を確立した。また、種分化を促進する要因として組換え抑制の進化が重要であることを示した。これら組換え抑制の進化に染色体構造変化が関与していそうである。本成果は、種分化を促進する要因に、重要な洞察を与える。
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