研究課題/領域番号 |
17KT0065
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研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
坊農 真弓 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 准教授 (50418521)
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研究分担者 |
大杉 豊 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (60451704)
福島 智 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (50285079)
傳 康晴 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (70291458)
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研究期間 (年度) |
2017-07-18 – 2021-03-31
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キーワード | 指点字 / 日本手話 / 触手話 / オラリティ / 相互行為分析 / 当事者研究 / コーパス言語学 |
研究実績の概要 |
令和二年度は,指点字にみる日本語の影響とマルチモダリティ,日本手話にみる日本語の影響とマルチモダリティについて,オラリティと社会の観点でそれぞれに大きな研究成果があった.まず,指点字について,学会誌『認知科学』第27巻第2号(2020年6月)に指点字に関する論文(「研究者×当事者:福島智の世界とのつながりかた」)が掲載された.本論文は,研究代表者坊農と研究分担者の福島との初の共著である.また,同内容にさらにデータを増やし分析を加えた論文を,エクゼビアから刊行される国際学術誌「Lingua」に投稿し,現在査読を受けている最中である.また,Linguaに投稿した内容は学会等で未発表であったため,2021年6月初旬から7月上旬で開催が予定されている国際語用論学会(IPrA2021)に投稿したところ,口頭発表で採択された.また同学会には,本科研費を用いて技術補佐員として雇用していた落合哉人(筑波大学大学院)が第一著者の共著論文もポスター発表として採択された. 次に日本手話について,2020年12月19日-20日に国立国語研究所主催で実施されたNINJAL国際シンポジウム「第11回 日本語実用言語学国際会議 (ICPLJ11) 」において,研究代表者の坊農が招待講演者の一人として選ばれ,講演を行なった.また,本国際シンポジウム招待講演者は,Journal of Japanese Linguisticsの特集号への投稿の権利を得るため,現在本発表内容を英語論文として執筆しているところである. そのほかに,研究分担者の大杉豊氏は,所属大学の大学院生であった盲ろうの森敦史氏にインタビューする形で,「盲ろう者の五感体験に関する情報・意見交換会」を企画・実施した.また,本科研の研究活動を包括的にまとめる書籍の出版について,引き続きメンバー間で意見交換を実施した.
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